ゆらいでいる


強すぎる太陽に
逆らえずに
わたしはぼんやりと
熱されてゆく体温を感じて


裏庭で


誰かを焼いてゆく
あなたを見ていた


まるで幻想的な
炎と景色
ゆれている
わたし、ゆらいでいる


そして脳は
ゆっくり、それを
認識しながら
ただ見つめていた


名前のない花たちも
息をひそめて


目の前のものを


あなたを 見ていた






2010.01.03