いつかぼくは
この空を泳いで帰ってきた


水の中じゃないのに
鳥と一緒なのに
どうしてか苦しかった


遠くに虹を見た
切なくてたまらなかった


暗くて重たい雨雲が
ぼくの心にもあったからだ


あの時のきみを
忘れることはない


大雨が降って
空が晴れても


心の底に
染み込んで
それがぼくとなってゆく







2011.06.23