君の名を知らない
宇宙の果てを知らない


庭にひとつ
小さい墓ができた


たまに思い出すあのころは
木香薔薇が群生している




今まで掴んだ何かは
涙のように落ちていくばかり


僕は、僕を知らない
(君は、君を知っている)